相続した実家、放置していませんか?
相続をきっかけに実家を引き継いだものの、「とりあえずそのままにしている」という方は枚方市でも少なくありません。実際、枚方市内では高齢化や転居、相続などによって誰も住まない空き家が増えており、令和の国勢調査によると市内の空き家率は13%前後とされています。
しかし、空き家を放置すると、時間の経過とともに建物は劣化し、固定資産税や修繕費などの「持っているだけのコスト」がかかります。さらに、長期間の放置は近隣住民とのトラブルや行政指導の対象になることもあり、資産価値を守るどころか損失を生む可能性もあります。
本記事では、枚方市で相続した実家を放置している方に向けて、「空き家を売却するベストタイミング」と「売る前に活用できる制度」について、地域密着の視点から詳しく解説します。
空き家を放置すると起こる4つのリスク

空き家は、放置する期間が長くなるほどリスクが増大します。ここでは代表的な4つのリスクを紹介します。
① 建物の劣化と修繕コストの増大
人が住まなくなると、換気や給排水が止まり、湿気や害虫によって建物の劣化が急速に進みます。特に枚方市のように湿度の高い地域では、木造住宅の腐食が早く、放置5年で屋根や床の修繕が必要になるケースもあります。
② 固定資産税の負担増(特例の解除)
住宅が建っている土地は「住宅用地特例」により固定資産税が最大1/6に軽減されています。しかし、建物が老朽化して危険と判断されると「特定空家」に指定され、この軽減措置が解除される場合があります。解除されると、固定資産税は6倍に跳ね上がる可能性もあります。
③ 近隣トラブル・行政指導
空き家を放置すると、雑草や害虫、悪臭などにより近隣から苦情が寄せられるケースがあります。さらに、倒壊や火災の危険があると行政が立ち入り調査を行い、改善命令を受けることもあります。
④ 資産価値の下落
不動産は「放置しても価値が上がる」ものではありません。特に築40年以上の住宅は買い手がつきにくく、立地が良くても解体費用を差し引かれる形で査定額が下がることが一般的です。結果として、「もっと早く売っておけば良かった」という声も多く聞かれます。
枚方市の空き家事情と市場動向

枚方市は大阪と京都のちょうど中間に位置し、京阪本線・JR学研都市線の2路線が利用できる人気エリアです。そのため、空き家といっても駅近や利便性の高い立地では中古住宅需要が依然として強い傾向にあります。
特に人気が高いのは以下のエリアです。
- 樟葉エリア:大型商業施設「くずはモール」があり、京阪特急停車駅として通勤・買い物ともに便利。
- 枚方市駅周辺:再開発により利便性が向上し、ファミリー層の中古マンション需要が堅調。
- 長尾・藤阪・津田エリア:JR学研都市線沿線で静かな住環境。新築用地やリフォーム前提の中古戸建需要が高まっている。
一方で、郊外部や坂の多い地域では買い手がつきにくく、早期売却には戦略が必要です。特に、解体補助や税制特例などの制度を上手に使うことで、より良い条件での売却が実現できます。
ベストな売却タイミングはいつ?

相続した実家を「いつ売るのがいいのか?」──これは多くの方が迷うポイントです。売却のタイミングは、建物の状態・市場の動き・税制優遇の期限などによって大きく変わります。特に枚方市のように中古住宅需要が高いエリアでは、「今」がチャンスになることも少なくありません。
① 築年数・建物状態から見るタイミング
木造住宅は築20年を超えると評価が急落し、築30〜40年を過ぎると建物の価値はほぼゼロとみなされる傾向にあります。さらに、空き家期間が長くなるほど湿気やシロアリ被害によって劣化が進み、修繕コストがかさみます。つまり、「状態が悪化する前=早めの売却」が資産価値を守る基本です。
もし「まだ住める状態ならどうするか?」という場合は、ハウスクリーニングや軽微なリフォームで印象を良くし、現状販売でも買い手を見つけやすくなります。
② 市場動向から見るタイミング
2025年現在、枚方市の不動産市場は比較的安定しています。京阪本線沿線ではくずはモールや枚方T-SITEの再開発により、枚方市駅・樟葉駅周辺の人気が継続中。また、JR学研都市線エリアでも宅地需要が高まっており、長尾駅周辺では新規分譲も増えています。
一方で、金利上昇や物価高の影響で「買いたい人の動きが落ち着く」前に売り抜けるのが得策です。特に中古需要が強い今のうちに動くことで、相場よりも高値で売れる可能性があります。
③ 相続税・譲渡所得税の観点から見るタイミング
相続した空き家を売却する際は、税制上の「空き家の3,000万円特別控除」が非常に重要です。これは、相続した家を3年以内に売却した場合、譲渡所得から最大3,000万円を控除できる制度です。たとえば売却益が2,800万円なら、課税所得がゼロになります。
ただし、相続後3年を過ぎるとこの控除は使えません。タイミングを逃すと数百万円の税金を余分に支払うことにもなりかねないため、早めの相談・売却準備がポイントです。
枚方市で活用できる補助金・制度

枚方市では、空き家の活用や解体・売却を支援する制度がいくつか用意されています。これらを活用することで、費用を抑えながらスムーズな売却が可能です。
- 若者世代空き家活用補助制度
枚方市内で空き家をリフォームして活用する場合、最大100万円の補助を受けられます。購入希望者が制度を利用できるため、売却が進みやすくなります。 - 住宅除却工事補助制度
老朽化した住宅を解体する場合、工事費の一部(1㎡あたり1万円、上限20万円)を市が補助します。更地にして売ることで地価が上がるケースもあります。 - 地域空き家活用補助制度
築15年以上の住宅を耐震改修・リフォームして再活用する際に補助金が出ます。古民家をリノベして販売する場合などに有効です。 - 空き家譲渡所得3,000万円控除
国の制度で、相続した空き家を一定条件のもと3年以内に売却すれば譲渡所得から3,000万円を控除可能。税金面でのメリットが大きい制度です。
これらの制度は年度ごとに予算枠が設定されており、申請順で終了することもあります。売却を検討する際は、まず枚方市の空き家対策課または不動産会社に確認しておくと安心です。
売却時の3つのポイント

① まずは無料査定で「相場を知る」
相場を知らないまま放置すると、売却チャンスを逃すことがあります。無料査定では、建物の状態・立地・接道状況などをもとに、現実的な売却価格を知ることができます。
② 清掃・片付け・解体判断を専門家に相談
空き家の売却前に「片付け・解体・現状販売」のどれが得かを判断することが大切です。老朽化が進んでいる場合は、解体+更地販売で高値がつくこともあります。ハウスドゥ 京阪くずは店では、片付け業者や解体会社の紹介も可能です。
③ 地元密着の不動産会社を選ぶ
枚方市の地元業者は、地域ごとの「買いたい層」「価格帯」「広告効果」を熟知しています。全国チェーンよりも地元ニーズを理解しているため、査定の精度や販売スピードが違います。
まとめ:放置よりも「早めの一歩」が資産を守る

相続した実家を放置していると、時間の経過とともに資産価値が下がり、固定資産税や修繕費などの負担が増え続けます。特に枚方市では、空き家特措法の対象になることで固定資産税の軽減が外れる可能性もあり、「そのままにしておく」ことが最も大きなリスクとなります。
一方で、今は中古住宅市場が活発で、相続空き家に対する補助金制度や税制特例も充実しているため、まさに“売却の好機”と言えます。築年数が古くても、立地や需要を見極めて戦略的に動けば、高値での成約も十分可能です。
今動くべき3つの理由
- ① 税制優遇が使える期間が限られている
「空き家3,000万円特別控除」は相続から3年以内が期限。タイミングを逃すと税負担が大幅に増加。 - ② 市場が安定している今がチャンス
金利上昇前の今が、買い手が動きやすい時期。特に枚方市駅・樟葉駅・長尾駅周辺は人気が続いています。 - ③ 放置期間が長いほど価値が下がる
劣化・管理費用・近隣トラブルが増える前に、早めの査定・売却が資産防衛につながります。
ハウスドゥ 京阪くずは店が選ばれる理由

枚方市を中心に活動するハウスドゥ 京阪くずは店では、「相続した家の売却」「空き家の買取」「リフォームして販売」など、状況に応じた最適な提案を行っています。地元の市場を熟知しているからこそ、エリア特性を活かした販売戦略が可能です。
私たちのサポート内容
- 無料の不動産査定(最短即日対応)
- 残置物撤去・片付け・解体の手配サポート
- 買取保証付きの売却プラン
- 相続登記・税金の専門家(司法書士・税理士)紹介
- 空き家補助制度の申請サポート
「遠方に住んでいて立ち会いが難しい」「相続人が複数いて話をまとめたい」など、複雑なケースもお任せください。スタッフが現地確認から手続きまでトータルでサポートします。
最後に
相続した実家の放置は、時間が経つほどデメリットが大きくなります。枚方市では今、空き家の活用・売却を後押しする制度が充実しています。このチャンスを逃さず、まずは現状の「資産価値」を知ることから始めましょう。
ハウスドゥ 京阪くずは店では、査定・相談・現地確認まですべて無料で行っています。今後の活用・売却の方向性を一緒に考え、最善の選択をサポートいたします。



