空き家を放置した場合のリスクを徹底解説!
相続した実家や使わなくなった住宅を「そのままにしている」という方は少なくありません。
しかし、空き家は放置するほどさまざまなリスクが増していきます。
税金や修繕費などの金銭的な負担だけでなく、行政指導や防犯・防災の面でも大きなトラブルを引き起こす可能性があるのです。
この記事では、空き家を放置した場合に起こりうるリスクを「お金」「法律」「防犯」「ご近所関係」などの観点から徹底的に解説します。
枚方市・寝屋川市・交野市など、北河内エリアで空き家を所有している方も、ぜひ参考にしてください。
1. 空き家は「時間が経つほど損する」資産

空き家は「持っているだけでお金がかかる資産」です。
人が住んでいない家は、建物の劣化が早く、固定資産税などの維持コストもかかります。
また、売却や貸し出しを考えたときには、傷みや汚れが原因で価格が下がることもあります。
特に築30年以上の住宅では、構造材や配管、屋根などが劣化しており、5年、10年と放置すると修繕費や解体費が跳ね上がるケースもあります。
「いつか使う」「将来考える」と放置しているうちに、知らない間に資産価値が大きく減ってしまうのです。
2. 金銭面のリスク:維持費と資産価値のダブル損失

① 固定資産税・保険料などの負担
空き家を所有している限り、毎年次のような費用が発生します。
| 費用項目 | 年間の目安 |
|---|---|
| 固定資産税・都市計画税 | 10〜15万円 |
| 火災保険・地震保険 | 2〜3万円 |
| 草刈り・清掃・通風などの管理費 | 3〜5万円 |
合計すると年間15〜25万円ほどの維持費がかかる計算です。
5年間放置すると100万円以上、10年では200万円近い出費になります。
それでも資産価値は年々下がるため、「お金を払いながら資産が減る」状態に陥ります。
② 建物の老朽化による修繕・解体費の増加
放置された建物は湿気や雨風によって劣化が進行します。
屋根の破損や外壁のひび割れ、給排水管の老朽化などが進むと、修繕費が数十万〜数百万円に膨らむことも。
最終的に倒壊リスクがある場合は、解体費が発生します。
木造30坪の住宅を解体する場合、相場は100万〜150万円。
放置して建物が傷めば傷むほど費用が増えるため、「売るに売れない家」になってしまいます。
③ 資産価値の下落
不動産の価格は「土地+建物」で構成されますが、築年数が経つほど建物価値は減少します。
放置した家では、建物の価値がゼロどころか「解体コスト分マイナス」と評価されることもあります。
つまり、何もしないことで「土地の評価額」まで引き下げてしまう可能性があるのです。
3. 法務・行政上のリスク:特定空家指定と罰則

① 「特定空家」に指定されるリスク
空き家を放置し、外壁が崩れたり、雑草が生い茂ったりすると、自治体から「特定空家」に指定される可能性があります。
特定空家とは、「倒壊の危険」「衛生上の有害」「景観を損なう」など、周辺住民に悪影響を与える建物のことです。
指定を受けると、まずは「指導」や「勧告」が行われます。
それでも改善されない場合、「命令」や「行政代執行(強制的な解体)」に進み、費用は所有者負担となります。
② 固定資産税が6倍に跳ね上がる可能性
通常、住宅が建っている土地には「住宅用地特例」が適用され、固定資産税が最大6分の1に軽減されています。
しかし、特定空家に指定されるとこの特例が解除され、税額が最大で6倍に上がることがあります。
つまり、今まで年10万円だった固定資産税が60万円になることもあるのです。
③ 相続登記を放置していると売れない
親名義のまま登記を放置していると、そもそも売却や活用ができません。
2024年4月からは「相続登記義務化」が始まり、3年以内に登記しない場合は10万円以下の過料(罰金)が課されることも。
売却のタイミングを逃すだけでなく、法的リスクにもつながります。
4. 防犯・防災のリスク

① 放火・不法侵入・ごみ投棄
誰も住んでいない家は、犯罪者から見ると格好のターゲットです。
特に夜間や人通りの少ない地域では、不法侵入・ごみの不法投棄・放火などの被害が多発しています。
実際、消防庁の統計では「放火原因の約1割が空き家」とされています。
② 倒壊・飛散による損害賠償リスク
劣化した空き家が台風や地震などで倒壊し、隣家や通行人に被害を与えた場合、
所有者が損害賠償責任を負う可能性があります。
瓦や看板の飛散、樹木の倒木でも同様です。
「知らない間に被害を出していた」というケースもあり、日常的な管理が欠かせません。
③ 給排水・配線などの老朽化
長期間使用していない配管や電線はサビや劣化が進み、漏水やショートなどの事故を起こすことがあります。
修繕費だけでなく、近隣住宅への被害が出れば賠償も必要になります。
5. 近隣トラブル・社会的信用のリスク

空き家は、所有者本人が知らないうちに「ご近所トラブルの原因」になっていることが多いです。
とくに、草木の繁茂や悪臭、害虫の発生は周囲の生活環境に直接影響するため、苦情につながりやすいポイントです。
① 雑草・樹木の越境
庭の雑草や庭木が伸び放題になっていると、隣家に越境してしまうことがあります。
枝が入り込んだり、落ち葉が大量に落ちたりすれば、近隣の迷惑となり、苦情の原因になります。
とくに夏場は雑草の成長が早く、1〜2か月で「ジャングル化」することも珍しくありません。
こうなると、ご近所からのクレームだけでなく、害虫の繁殖リスクも高まります。
② 害虫・害獣の発生
空き家は、ネズミ・ハクビシン・アライグマなどの害獣が住みつきやすい環境です。
また、放置されたゴミや湿気はゴキブリ・ハチ・蚊の発生源になりやすく、近隣全体に迷惑をかけてしまいます。
枚方市や寝屋川市では、空き家に関する害虫駆除の相談が毎年多数寄せられており、地域の大きな課題になっています。
③ 景観悪化による地域評価の低下
見た目が明らかに放置されている空き家は、地域全体のイメージを悪化させます。
周囲の不動産価値に悪影響が出ることもあり、近隣住民から「早くなんとかしてほしい」という声が上がるケースも多いです。
④ 売却時の悪印象につながる
空き家の状態が悪いと、売却の際に買主から「管理がずさん」「修繕費が高くつく」と判断され、価格交渉の材料にされることがあります。
雑草の放置や外壁の汚れは、最初の印象を大きく下げる要因です。
6. 資産価値の下落と出口戦略の悪化

空き家を放置することで最も深刻な影響は、「資産価値そのものが下落する」ことです。
売却や賃貸などの出口戦略が限られ、「売れない空き家」になってしまうケースも珍しくありません。
① 築年数の進行で建物価値が大きく低下
住宅の価値は築年数とともに下がりますが、空き家の場合は劣化スピードがさらに速くなります。
通気されない・水回りを使わない状態が続くため、傷みが通常の2〜3倍の速度で進むと言われています。
築40年を超えると建物価値はほぼゼロ評価となり、土地価格のみが査定対象になります。
② 「土地値以下」になってしまうケースも
建物の状態が悪いと、「解体費込み」で査定され、結果的に土地値より安い価格が提示されることがあります。
とくに腐朽・雨漏り・白アリ被害などがあると買主のリスクが大きく、価格は大幅に下がります。
③ 相続が進むと所有者が増え、売却が困難に
空き家を放置しているうちに、相続人がさらに亡くなったり、再相続が起こると、名義が複雑になり手続きが困難になります。
相続人が10〜20人以上に増えてしまい、「誰がどこに住んでいるか分からない」という状態になるケースも。
こうなると売却までに数年かかり、最悪の場合は裁判所での手続き(共有物分割請求)が必要になります。
7. いますぐできる空き家管理チェックリスト

空き家を放置せず、最低限の管理を続けるためには、定期的なチェックが必要です。
自分で難しい場合は、不動産会社や専門業者の管理サービスを利用する方法もあります。
【月1回〜季節ごとにやるべき基本管理】
- 室内の換気・通風(湿気対策)
- 水道の通水(排水トラブル防止)
- ポストの確認・不要物処分
- 雑草除去・庭木剪定
- 外壁・屋根・雨樋の目視チェック
- 門扉・窓の施錠確認
- 防犯カメラやセンサーライトの設置検討
【定期的に見直したいポイント】
- 火災保険の更新(空き家は補償が限定されることも)
- シロアリ点検(木造住宅は必須)
- 隣地との境界確認(越境トラブル防止)
ただし、こうした管理を自分で続けるのは大きな負担です。
遠方に住んでいる場合や高齢の方にとっては、月1回の管理すら難しくなります。
8. 放置より得な3つの選択肢(比較表付き)

空き家を「放置し続ける」ことが最も損をする選択肢です。
ここでは、放置の代わりに検討すべき3つの方法を紹介します。
① 売却(仲介)
最も高く売れる可能性がある方法。
ただし販売期間が1〜3か月ほど必要で、建物状態によってはリフォームが求められることもあります。
② そのまま買取(現況買取)
荷物そのまま・劣化したままでも売れるため、手間が最も少ない方法。
価格は仲介よりやや下がりますが、即現金化でき、空き家問題を早急に解決できます。
③ 活用する(賃貸・駐車場・更地活用など)
立地や土地の形状によっては、賃貸化・駐車場・トランクルームなどの活用も可能。
ただし初期費用と管理の手間が必要です。
【比較表】
| 選択肢 | 費用 | メリット | デメリット |
|---|---|---|---|
| 売却(仲介) | ほぼなし | 高く売れる可能性 | 時間がかかる |
| 現況買取 | なし | スピード最速・手間ゼロ | 価格はやや低い |
| 活用 | 初期費用あり | 資産を残せる | 管理が必要 |
9. 枚方市で空き家を放置しないために

枚方市では空き家問題が増加しており、自治体による巡回・助言・勧告も増えています。
特に、老朽化しやすい昭和築の木造住宅が多い地域では、放置によるリスクが深刻です。
ハウスドゥ 京阪くずは店では、査定だけでなく、片付け・解体・相続手続き・買取までワンストップで相談できます。
「どこから手をつければいいかわからない」という方も、まずは現状を確認するところから始めましょう。
10. まとめ:空き家は「悩むより動く」が最も得

空き家を放置することは、
固定資産税の負担・特定空家指定・防犯リスク・近隣トラブル・資産価値の下落
といった大きな損失を招きます。
解決の第一歩は、「売る・買取・活用」のいずれかに方向性を決めること。
早く動くほど損失を最小限に抑えられ、空き家問題の負担から解放されます。
▶ ハウスドゥ 京阪くずは店では、空き家の査定・買取・片付け・相続サポートを無料でご相談いただけます。
「とりあえず相談だけ」でも大歓迎です。
枚方市・寝屋川市・交野市の空き家でお困りの方は、ぜひお気軽にご連絡ください。
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