実家を売る前に必ず見て!家の価値を守るために絶対捨ててはいけない物を解説!
実家の売却を考えるとき、多くの方がまず取り組むのが「片付け」や「荷物の処分」です。しかし、処分してはいけない物まで捨ててしまうことで、売却価格が下がったり、売却手続きが遅れたり、場合によっては数十万円以上の損につながることがあります。
特に、相続した実家や長年住んでいた家は、書類や権利関係の資料が多く残っているため、安易に処分してしまうのは危険です。
この記事では、不動産売却を検討している方向けに、「絶対に捨ててはいけない物」と、「捨てると家の価値が下がる理由」をわかりやすく解説します。実家売却で損をしないために、必ずチェックしてください。
実家を売る前に絶対に捨ててはいけない7つの物

売却に必要な大事な書類や、売却価格を左右する物まで、意外と「これって必要だったの?」という物が多くあります。ここでは、特に重要な7つをご紹介します。
① 権利証(登記識別情報)
もっとも重要な書類で、これを紛失すると売却に支障が出る可能性があります。
権利証は、家の所有者であることを証明する資料です。紛失しても売却は可能ですが、司法書士による本人確認書類の追加手続きや費用が発生し、売却が遅れる原因になります。
② 固定資産税の納税通知書
売却時の“精算”に必要で、必ず残しておくべき書類です。
売主と買主で固定資産税を日割り清算するため、納税通知書が必要になります。捨ててしまうと、役所で再発行手続きを行うことになり時間がかかります。
③ 建築確認済証・検査済証
これらは家が「合法的に建てられた建物」であることを証明する書類です。
特に築浅の家や増築歴がある家は、これらの書類があることで売却価格が下がりにくくなります。紛失すると「違法建築の可能性あり」と判断され、買主に敬遠される場合があります。
④ リフォームや修繕の記録
過去にどんな工事を行ったかが分かる資料は、買主から高く評価される重要な書類です。
- 屋根の葺き替え
- 外壁塗装
- シロアリ対策
- 給湯器交換
- 耐震補強
これらの工事記録があると、売却時に「安心して住める家」と評価され、価格が上がることも多いです。
⑤ 境界に関する資料(地積測量図など)
境界トラブルは売却の大きな障害になるため、境界確定図・測量図は絶対に捨ててはいけません。
紛失すると測量のやり直しが必要になり、数十万円かかることもあります。
⑥ 家の図面(間取り図)
売却活動で必ず必要になる資料です。
不動産会社がホームページやチラシに載せるため、間取り図があるとスムーズに販売活動を開始できます。ない場合は作成に数日〜数週間かかることもあります。
⑦ 相続関係の書類(遺産分割協議書など)
実家の売却は、相続人が複数いる場合が多いため、相続関係の書類は非常に重要です。
特に以下の書類は絶対に捨ててはいけません。
- 遺産分割協議書
- 戸籍謄本
- 印鑑証明書(相続関係)
- 相続税申告書
紛失すると、再取得に手間と時間がかかり、売却が大幅に遅れる可能性があります。
「絶対に捨ててはいけない物」を捨てると損する3つの理由

理由① 家の価値が下がる可能性がある
特に築20〜40年の家では、リフォーム履歴・耐震補強の資料は大きな価値になります。
買主は「どんな状態の家なのか」を判断するため、資料の有無は価格に直結します。
理由② 売却手続きが遅れる
書類がないと、役所・法務局・司法書士とのやり取りが必要になり、売却まで数週間〜1カ月遅れることもあります。
理由③ 買主に不信感を与える
書類不足は「管理状態が悪い家なのかも」と思われ、買主が離れてしまう可能性があります。
逆に“捨ててもいい物”もある

実家の片付けは量が多く、すべて残しておく必要はありません。むしろ、不用品が多いと内覧での印象が悪くなるため、手放した方が売れやすくなります。
捨てても問題ない物の例
- 古い家具
- 壊れた家電
- 衣類・布団
- 使わない食器
- 本・雑誌
- 大量の写真アルバム(必要なものだけ残す)
ただし、買取であれば「荷物そのまま」で売ることも可能です。
実家を売る前にやるべき3つの準備

① 書類の整理(必要な物の仕分け)
この記事で紹介した「絶対捨ててはいけない物」は必ず1か所にまとめて管理してください。
② 売却方法の検討(仲介・買取)
実家の状態によっては、一般仲介より買取の方が適している場合もあります。
③ 相続人の意見をまとめる
売却には相続人全員の合意が必要です。あとから揉めないよう、早めに話し合うことが大切です。
実家売却でよくある質問

質問① 書類を一部なくしてしまった場合どうすればいい?
権利証以外なら再発行できるものも多いです。まずは不動産会社や司法書士に相談してください。
質問② 家の中が散らかっていても売れる?
売れます。特に買取なら荷物そのままでも問題ありません。
質問③ 相続登記が終わっていなくても売却できる?
売却活動は可能ですが、契約・引き渡しには相続登記が必須です。早めに対応しましょう。
質問④ リフォームしてから売るべき?
多くの場合リフォームは不要。買主の好みと合わないケースが多く、費用倒れになる可能性があります。
【まとめ】実家の売却は「捨てない物」を知っているかで結果が変わる

実家売却で損をしないためには、必要な書類や価値のある資料を捨てずに残しておくことが非常に重要です。逆に、不要な荷物まで抱えたままだと売れにくくなってしまいます。
以下に当てはまる方は、まず専門家へ相談してください。
- 実家の書類整理に不安がある
- 必要な書類が見つからない
- 家の状態が悪く売れるか心配
- 荷物が多すぎて片付けられない
実家売却は、正しい知識があれば大きく損を避けることができます。迷ったら、不動産会社へ無料相談することで道が開けます。
家の価値を守りながら、スムーズに売却を進めるためにも、まずは「捨ててはいけない物の確認」からスタートしましょう。



